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支那の夜[しなのよる]
『支那の夜』(しなのよる)とは、流行歌「支那の夜」のヒットを受けて、1940年(昭和15年)に作られた日本映画である。 == 概要 == 東宝の看板スター・長谷川一夫と満洲映画協会(満映)の看板スター・李香蘭との共演による「大陸三部作」(『白蘭の歌』『支那の夜』『熱砂の誓ひ』)の2作目。 渡辺はま子の歌う「支那の夜」がヒットしていたことから、東宝映画(現在の東宝)が映画化を企画し、中華電影公司の上海ロケの撮影協力を得て制作された〔。 上海を舞台に、長谷川一夫扮する日本人貨物船船員・長谷哲夫が李香蘭扮する中国娘・桂蘭を救い、二人の間に恋が芽生えるというストーリーである。メロドラマ・音楽映画・ハリウッド映画・アクション映画・観光映画といった様々な要素を持つ複合型娯楽映画で、中国大陸への関心が高まっていた時期だった事もあり、各地で興行記録を更新。「今年度日本映画第一のヒット」〔『新映画』1941年1月号、p.138〕と評価される人気作となった。 この映画に主演した『李香蘭』こと山口淑子は、第二次世界大戦の終戦後、中華民国政府により文化漢奸(売国奴)容疑で逮捕されたが、裁判で中国人でないことが証明され、無罪となり国外追放となった。その判決で裁判長から道義上の問題として、中国人の芸名で『支那の夜』など一連の映画に出演した事を問題にされ、山口は謝罪している〔山口淑子、藤原作弥『李香蘭 私の半生』新潮社、1987年、pp.130、334〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「支那の夜」の詳細全文を読む
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